01.
まずは解いてみよう
私はスポーツ選手である。ただ、スポーツ選手らしからず弱虫で、ちょっと不都合があると、「私は出来ない」「ダメなんだ」と卑下ばかりしていた。
あるとき、私は大怪我をした。リハビリを含めて全治2年というかなりの怪我だ。今まで経験したことのない大怪我でもあったので、私の心はすぐに荒んだ。「やっぱり私はダメだ」「こんなの乗り越えられない」と毎日思い込んでいた。
リハビリを控えたある日、私は母に「私は出来の悪い人物だし、リハビリも乗り越えられないだろう・・・」と言ったところ、母は「神様は乗り越えられないものは用意しないよ」と笑顔で返した。
これは、ほんの気休め程度に思えるが、私にとってしてみれば、救いとも言える言葉だった。
この言葉のおかげで、2年の治療とリハビリを終え、私は無事復帰することができた。
学びLab作成文章
問.「この言葉」は何を指しているか?
02.
どんな答えになりましたか?
おそらく皆さんの答えは、「神様は乗り越えられないものは用意しない」ではないかと思います。
正解です。
ところで、「なぜそれが答えになるのか?」と聞かれたらなんて答えますか?
「それは、『この言葉』とあるので、直前の言葉だろうということで、その答えになる」と返答されるのではないでしょうか。
もちろんOKです。
ただ、当社はもっと踏み込んでロジック立てて解答をつくります。
03.
文法を駆使する
この問題を文法を駆使して解いてみます。
①「この言葉」は指示語がついているので、直前を指す。よって、
「この言葉」=「~救いとも言える言葉」
②「~救いとも言える言葉」の主語を考えると、「これ」が主語。
すると、
「これは救いとも言える言葉」
→「これ」=「救いとも言える言葉」
③指示語の「これ」の内容を特定する。
「これ」=「救いとも言える言葉」より、「これ」=「言葉」であるので、「これ」は言葉にあたるものでないといけない。
「これ」=「神様は乗り越えられないものは用意しない」となる。
④A=B、B=C、C=Dならば、A=Dと同じように、
-
「神様は乗り越えられないものは用意しない」=「これ」
-
「これ」=「救いとも言える言葉」
-
「救いとも言える言葉」=「この言葉」
ならば、
「神様は乗り越えられないものは用意しない」=「この言葉」
故に、「この言葉」は、母の言った「神様は乗り越えられないものは用意しない」という言葉が正解となる。